通信制高校卒業に必要なスクーリングとレポート提出について

通信制高校卒業に必要なスクーリングとレポート提出について

通信制高校は毎日学校に通わなくてよい反面、高校卒業資格を取得するには「レポート提出」と「スクーリング参加」が条件です。

高卒認定を取得するために定められているスクーリングとレポート

スクーリングとは、それぞれの通信制高校が定めている場所で受講する対面授業(面接指導)のことです。
スクーリングには3つのタイプがありますが、それぞれの通信制高校で採用されているタイプは違います。

  • 通学型(登校型):週に2日、3日など、自分で通学日数を選んで定期的に学校で授業を受けます。
  • 集中型:大型連休などを利用して数日から数週間まとめて学校で授業を受けます。
  • 合宿型:宿泊施設などを利用して年に4-5日学校で授業を受けます。

スクーリングの日数が多い順は通学型>集中型>合宿型です。

レポート(添削指導)は、教科書内容の理解を補助するための学習プリントで、各教科の教科書内容が簡潔にまとめられています。
教科書を読みながら穴埋め式や、記号選択式で理解を深めていく問題のほか、理解を確認するために設問を設けて考えさせるような問題などを組み合わせて作られています。

指定された回数のレポートの提出が必要です。

質問

レポートの頻度は?

回答

高校卒業資格を取得するには74単位が必要です。
一般的に1単位あたりA4両面で4枚から12枚程度のレポート提出が必要と言われています。
1年に25単位を取得するとなると、1か月20枚程度の計算です。

生徒のスピードによって違いますがレポート作成にかかる時間は1枚あたり1時間程度のようです。

質問

レポートの提出方法は?

回答

紙での提出や、スマホやタブレットを使ったeラーニングでの提出方法があります。

それぞれの通信制高校によって、スクーリングやレポート提出、そのサポートなど、異なります。

一ツ葉高校はどんなスクーリング? 一ツ葉高校のスクーリングは合宿型です。

(1)一ツ葉高校のスクーリングの特徴

一ツ葉高校のスクーリングは、熊本県山都町で行います。
熊本空港からおよそ1時間程度の場所に位置しており、自然と文化施設に囲まれており、世界的にも名高い阿蘇の外輪山や、四季折々の自然を有する九州山地を一望することができます。

近隣地域の方は、前期と後期での年に2回(2泊3日)、遠方の方のスクーリングは、年に1回(3泊4日)のスクーリングを行います。

年間の必要日数に応じて日帰りの対応も可能です。

 

(2)一ツ葉高校のスクーリングは何をやるの?

体験学習を活用しているので、生徒の評判が非常に高いことが特徴です。
体験学習の一つは、日本の伝統芸能である人形劇と触れ合う授業です。

熊本県を代表する農村芸能の「清和文楽」は、日本の伝統芸能である人形浄瑠璃の由来を受けています。
情緒あふれる人形の動きを目の前で堪能するだけでなく、人形師の手ほどきを受けて、体験できる時間は思い出にも残ります。

カヌー体験などのスポーツ行事も取り入れています。
山都町はカヌー体験でも有名な町であり、毎年多くの方がカヌー目的で訪れます。
授業では、目的地を目指してインストラクターの先導により思い思いにカヌーを漕ぐことで、集団行動のルールや水上体験での面白さを体感します。

他には家庭科の科目として取り入れている農業体験です。
泥の中で苗を植える大変さや、地元の農家の方々と交流することで、コミュニケーションや技能を磨くことができます。

また文化祭も行い、地域の人たちと触れ合いながらコミュニケーション能力を高め、社会の仕組みを学びます。

座学もあります。
体験学習で先生とのコミュニケーションがとれ、新しい友達もできるので、生徒は座学中も楽しんでいます。

今まで経験できなかったことが経験できるのが一ツ葉高校のスクーリングです。

 

(3) どんな服装で参加したらいいの?

一ツ葉高校は制服が任意ですので私服で参加します。
体験学習があることから、動きやすい服装での参加をお勧めしています。

スクーリングについてもっと知ろう

スクーリングのスタイルはそれぞれの通信制高校によって違う

スクーリングは公立通信制高校と私立通信制高校で違います。
日数や時期など学校によって異なりますのでご注意ください。

 

(1)公立通信制高校のスクーリング

公立通信制高校は、地方自治体(都道府県)が開設している通信制高校のことで、住んでいる地域の高校を選ぶのが原則です。
スクーリングは最低2週間に1回の登校が必要となります。

 

(2)私立通信制高校のスクーリング

一方、私立の通信制高校は、スクーリングを提供する本校の場所や卒業に必要なスクーリング日数など、通信制高校によって様々です。
通信制高校を選ぶときは、必ず確認するようにしましょう。

標準では年間20日間ほど本校に通い、スクーリングに参加することが卒業要件となります。
しかし、通信制教育規定に沿ったスクーリングの条件を満たす動画授業などを提供することで、卒業に必要な登校日数が異なることが特徴です。

一ツ葉高校は、「私立通信制高校」です。

どうしてスクーリングを行うの?

スクーリングは、通信制高校における学習の重要な要素というだけではなく大きく4つの必要性があるのです。

 

1.学習の深化と確認

オンラインでの学習は自己学習が主体であり、学習内容について深く理解することができない場合があります。
しかし、スクーリングにおいては、教師から直接的な指導を受け、学習内容について深く理解し、疑問点を確認することができます。

 

2.交流と協働

オンライン学習では、他の生徒との交流が限られてしまいますが、スクーリングでは多くの生徒が一同に集まるため、他の生徒と交流したり、グループワークやディスカッションを通じて協働することができます。

 

3.実習や実験の実施

一部の科目においては、実習や実験が必要不可欠な学習要素であるため、スクーリングにおいて実習や実験を実施することができます。

 

4.社会性の向上

スクーリングにおいては、生徒が遠方から集まり、一定期間を共に過ごすことで、社会性を向上することができます。
また、同年代の生徒と交流することで、社交性や人間関係の構築能力を身につけることができます。

 

以上のような理由から、スクーリングは通信制高校における重要な学習要素であり、学生が必要不可欠なスキルを身につけるために重要です。
スクーリングは、通信制高校のカリキュラムの中で非常に重要な役割を果たしており、生徒が自主的に学習することを奨励しながら、必要な知識やスキルを実践的な方法で身につけることができます。

スクーリングに参加すると楽しいことも

スクーリングは大変だなと思われる方も多いかもしれません。
でも大変なことばかりではないのです。
スクーリングでは、多くの生徒が一堂に会するため、交流や協働を通じてスキルや知識を身につけることができます。

仲間とのコミュニケーションを通じて、人間関係の構築や社交性の向上を図ることができ、しかも、学習に集中するための環境が整っており、自己管理能力や集中力を高めることができます。
日常生活から離れて新しい環境で学ぶことができるスクーリングは、モチベーションの向上や思いもしなかった自分の長所を見つけることもできるのです。

以上のような点から、スクーリングは学習効果を高め、社会性や自己管理能力などのスキルを身につけるために非常に良い機会となっています。

集中的に学習して効率が良いことも大きなポイントです。
自分にピッタリ合ったスクーリングを行う高校選びが重要です。

通信制高校のスクーリングは卒業をするために必要なことですが、それ以外にも多くの意味があることなのです。

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