「中の人」問題(1)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
横浜市のマンション傾斜問題を、私もマスコミの報道を通じて知るようになりました。この問題に関しては、様々な論点が存在していますが、私が一番感じたことは「中間業者が多すぎる」ということです。
マンションの販売者は三井不動産ですが、建設会社は三井住友建設。建設作業の1次下請は日立ハイテクノロジー、2次下請は旭化成建材です。今回の不祥事には関与していなかったため名前は出てきませんが、旭化成建材の下請(3次下請)である工事業者もいたでしょう。つまり、実際に現場で作業したのは三井不動産から数えて6−7番目に位置する中小企業であることはほぼ間違いないでしょう。(別にこのマンションの事例が異常であるわけではありません。販売者から工事者までの間に5社も6社も中間業社が入るのは、建設業界にとって普通のことです)
この構造の一番の問題は、情報の伝達に齟齬が起きやすいことです。仮にマンションの購入者が実際の工事過程で起きたことを調べたい場合、購入者→三井不動産→三井住友→日立→旭化成建材→工事業社1→工事業社2という順番で情報が流れていきます。(ビジネスの常識として、一つでも順番を飛ばすことは絶対にできません)そして調査報告も上の流れが逆転して情報が流れていきます。計算してみると、購入者が工事情報を得るまでに12回の連絡作業が必要となります。
伝言ゲームをした経験のある方ならすぐに察しがつくように、12回も連絡をとり続ければ情報が正確に伝わる可能性は低くなります。そして誰がどこで間違えたのか確認しようとすると、大変な手間と時間がかかってしまいます。
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