英語圏の人達には「腰」がない?!
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの石本です。
本日の現代文進学授業の内容は、言語についての文章でした。
私たちは通常、言語はそれを指し示すものに対応して決まっていると思いがちですが、
実は言語によって対象の切り取り方が異なります。
例えば、色の区別。虹色を何色と表現するかが言語によって違うというのは、有名な話です。
あるいは身体の区別なんかも面白いです。
英語では日本語の「腰」に相当する言葉がない、というのはご存じですか?
日本語でいう「腰」には、英語の背中(back)、くびれ(waist)、backの下部(lower back)が含まれています。
だから、「彼女は腰が細い」は
She has a slender waist.
となり、
「彼は両手を腰に当てて立っていた」なら、
He was standing with his hands on his hips.
となり、
「腰が痛い」というのは
I have a backache./ My back hurts.
となるそうです。日本語ではすべて同じ「腰」なのに!面白いですよね。
自分の使っている言葉によって、見えている世界も違ってくる…
そんなことを考えると、わくわくしてきますね!
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 石本