熊本キャンパス ブログ

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  1. 目標に向かって!

    通信制高校 一ツ葉高校 熊本キャンパスの福嶋です。

    Finally! アメリカのホストファミリーへのクリスマスプレゼントを買い揃えました。クリスマスまでに届かないかも。。

    さて、今日は私のアメリカでの教え子リッキーのお話をしたいと思います。

    私の勤めていた小学校では、日本語のハーフイマージョン教育を採用していました。immersionとは、「浸す」と言う意味で、イマージョン教育を採用している学校においては、ターゲット言語に浸して全教科の教育を行うことで、ターゲット言語の習得を目指す教育を行います。

    ハーフイマージョンということで、午前中は全て日本語、午後は全て英語で授業が行われており、私は2年生を担当していました。

    私の小学校には、プリスクールから5年生までが在籍しており、ほとんどの子はプリスクールまたは1年生から入学するので、2年生時点ではひらがなはだいたい読めますし、日本語での挨拶などは上手にできるレベルでした。

    そこへ2年生に転校してきたのが、リッキーでした。転校する前の学校はイマージョンスクールではない、普通の小学校でしたので、日本語の知識はほとんどありませんでした。彼女は毎日毎日苦しみました。なかなかひらがなも覚えられない状態でしたし、色々な指示を出しても日本語の意味が何もわからなかったからです。私もつい英語で説明してしまうときもありましたが、そうするとどんどん英語で質問してきて大変でした。

    それでも彼女は週に2回も放課後の個別指導を受け、(アメリカの小学生では珍しいと思います。)見事に3年生に進級することができました。私は6月の進級試験時点で帰国してしまっていたので、私が試験することができず、心残りだったのですが、きちんとパスできたと聞いて本当に安心しました。

    まだあんなに小さいのに、がんばって乗り越えたリッキー。毎日知らない言語にさらされ、意味もわからずよく泣きじゃくっていたにもかかわらず、彼女は毎日ひたすら理解しようと努力しました。「あいうえお」のフラッシュカード、絵を見て単語を答えること、簡単な文を作ること、言いたいことを全て日本語で言うこと(先生の言うとおりにコピーすること)を毎日ひたすらがんばり続けたのです。そんな私は彼女を誇りに思います。やはり、幼児期を越えてからの第2言語の習得には相当な努力が強いられますが、それだけがんばればそれなりの結果がついてくると思います。

    皆さんも、自分の苦手な教科があると思いますが、毎日努力を重ねていって欲しいと思います。

    通信制高校 一ツ葉高校 熊本キャンパス 福嶋

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