自分の才能の使い方
通信制 一ツ葉高校 小倉キャンパスの江原です。
今日は晴れてよかったですね。明日からまた天気が崩れるらしいので、気をつけましょう。レポートはありませんが、授業はありますからね。
私の担当する数学では、今日はNHKの視聴授業の予定でしたが、パソコンの事情で明日にまわすことにしました。ということで今日は、確率に関するお話をしました。それは、モンティホール問題という有名な問題なのですが、簡単に言うと、直感で正しいと思える解答と論理的に正しい解答が異なる問題です。気になる方は、モンティホール問題で検索すればすぐに出てきますから、是非、ご覧になってください。
モンティホール問題は全米で大問題になったのですが、それは、マリリン・ボス・サバントという女性が絡んでいます。↓この人
この女性は、人類最高のIQを持つ人ということでギネスにも認定されています。そのIQは、228で、その数字には異論を唱える学者もいるそうですが、当の本人は、「知能はさまざまな要因が絡んでおり、知性を測定するという試みは無意味である」と言っています。かっこいい・・・そして、職業は何をしているかというと、雑誌のコラム「マリリンに聞く」で人生相談をしています(現在も継続中!)。これもかっこいい!IQ228なら何でもできそうな気がしますけど、その才能の使い方がお悩み相談っていうのが素敵すぎます。
モンティホール問題とは確率の問題なのですが、それに答えたマリリンの解答に、「彼女は間違っている!」と一万もの投書が殺到したらしく、その中には千人くらいの数学者や大学教授がいたそうです。普通ならびびって自分の解答に自信がなくなったりしそうなものですが、マリリンは一歩も引きません。全米の教育機関に実験するように呼びかけます。そして、実際に実験して統計を取った結果、マリリンの方が正しいことが証明されます。数学者じゃなくてお悩み相談のお姉さんの方が正解を出したっていうのが痛快ですね。そしてマリリンが今もお悩み相談をしていることも素晴らしいと思います。
どんな生きかたをするかは個人の自由なのですが、人の生きかたって色々あって面白いですね。
通信制 一ツ葉高校 小倉キャンパス 江原