博多キャンパス ブログ

博多キャンパス ブログ

  1. 夏目漱石 「こころ」の授業

    通信制 一ツ葉高校 福岡キャンパス 井上です。

    皆さんこんにちは。

    今日は朝から本当によい天気でしたね。秋晴れの空でした。今週もよくみんな頑張りました。

    さて、今日は一時間目、城戸先生の現代文の授業で夏目漱石の「こころ」が扱われていました。個人的な話になって申し訳ないのですが、私は夏目漱石が大好きです、その漱石の中でこの作品は個人的にとても思い入れのある作品で、というより、数ある本の中で最も好きな作品です。皆さんのように高校生の時の現代文で習い、とても衝撃を受けました。大学は国文科に進み、一年生のときに基礎ゼミで改めて習った時にまた違った読み方ができました。夏目漱石は、百年前に朝日新聞にこの作品を連載していたのですが、今年は百周年ということで、四月から九月終わりまで朝日新聞に再連載されていました。

    読んだことある人はいますか?スマートフォンアプリで青空文庫というアプリをダウンロードしたら「こころ」が無料で読むことができます。

    あらすじを以下に載せます。

    上 先生と私

    語り手は「私」。夏休みに海水浴に来ていた「私」は、同じく来ていた「先生」と出会い、交流を始め、東京に帰った後も先生の家に出入りするようになる。先生は奥さんと静かに暮らしていた。毎月、雑司ヶ谷にある友達の墓に墓参りする。先生は私に何度も謎めいた、そして教訓めいたことを言う。私は、先生に過去を打ち明けるように迫ったところ、来るべき時に過去を話すことを約束した。私は、くにの父の病気の経過がよくないという手紙を受け取り、帰省する。そして正月すぎに東京に戻る。大学を卒業し、帰省する。

    中 私と両親

    語り手は「私」。腎臓病が重かった父親は、ますます健康を損ない、私は東京へ帰る日を延ばした。実家に親類が集まり、父の容態がいよいよ危なくなってきたところへ、先生から分厚い手紙が届く。手紙が先生の遺書だと気づいた私は、東京行きの汽車に飛び乗った。

    下、先生と遺書

    先生による私への遺書。御嬢さんとK、先生の過去が赤裸々に書かれている。

    今日の城戸の授業では三つの段の一つ、下の先生と遺書の箇所でした。先生がKに向けて「精神的に向上心のないやつはバカだ」という言葉が一番印象に残る言葉です。

    また、私は個人的に先生が私に向けて言った「恋は罪悪ですよ。よござんすか。そうして神聖なものですよ」という言葉が好きです。

    「こころ」について来週に続きます。夏目漱石の「こころ」がちょっと難しい人は、坊ちゃんをオススメします。☆

    では来週また元気で会いましょう。

    一ツ葉高校 福岡キャンパス 井上

新着記事

自分のスタイルで成長できる一ツ葉高校へのお問い合わせはこちらから