英語教師
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
前回、今後英語教育が早期化(本格的学習が小学校から始まる)および4技能化することを
お話ししました。では、英語教師はそうした傾向にどう対応すればよいでしょうか?
まず、「話す」「書く」という技能を教える能力を身につける必要があります。
現行の「読み」偏重の中で語彙を増やすことや難解な文法を理解することが
英語教育の中心であった為、「話す」「書く」を教えた経験がほとんどない教師が
多いのが現状です。
例えば、発音です。私の知る限りほとんどの英語教師は発音にあまり気を使っておらず、
生徒と同じくカタカナ風発音から抜け出ていません。
今後の入試では、発音の良し悪しがテスト結果に直接結びつくことになるので、
生徒も教師に正しい発音の教えるよう要求することになるでしょう。
しかし、発音に関して生徒に教えるほどの知識と能力を持った教師が
それほど多くいるとも思えません。しかも発音教育に関しては、
統一された指導法はほとんど手付かずの段階です。
こうした事情を考慮すると、発音指導に関して現場レベルでの混乱が予想されます。
文科省の方針は正論ではありますが、これを実施し成果をあげるまでには現場の教師の努力と工夫と忍耐が必要になるでしょう。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 夏目