アクティブラーニング
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
今回の改訂の目玉は「アクティブラーニング」です。
このアクティブラーニングは「能動的学習」とも訳されるもので、
これまでの一般的な学習指導がパッシブ(受動的)すぎたのではないか、
という反省のもとで生まれた概念です。
「知識のある教師」が「知識のない生徒」に「知識の説明」をするという
一般的な授業方式においては、生徒はただ席に座って先生の説明を理解しようと
するだけの受動的な存在です。自分の意見や発想を授業中に発言する機会はほとんどなく、
生徒の自発性・能動性はむしろ授業を阻害する要因とみなされてきました。
しかし、生徒が自発性を発揮する機会が多いと生徒のモチベーションが高まり、
学習達成度が上がることが様々な研究結果から分かってきました。
そこで文科省は「アクティブラーニング」と銘打ち、
今までのインプット中心からアウトプット中心の学習へと大きく舵を切ることにしたわけです。
アクティブラーニングの基本は、討論です。先生と生徒との討論も重要ですが、
中心となるのは生徒間の討論です。先生の最重要タスクは、生徒の議論討論に
必要最小限なアドバイスを与え、生徒が議論を通じて自然に知識を身につけていくことに
あります。教える技術や説明する技術に加えて、司会進行の技術もこれからの教師には
不可欠なものとなるでしょう。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 夏目