大学の変容
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 夏目
今回の旅で、約十年ぶりに母校の大学を訪ねました。
驚いたことに、キャンパス内にある建物のうち、約三分の一を私は知りませんでした。
つまり、ここ十年でかなり多数のビルを建築したことになります。
そうした新築ビルのうち、一際目立つガラス張りの巨大建築があり、中に入ってみると
それは「student recreation center」でした。
そこにはプールやジムや室内テニスコートやサウナがありました。
10年前の汚れてみすぼらしかったジムやプールしか知らない私にとって、
この変容は驚くべきものでした。
トロントの中心地にあるトロント大学も見学してきました。
ここにも、巨大新築ビルが建っており、とりわけ医学部の研究所は50階以上もある
大きなビルで、大会社の研究所にも引けをとらない規模でした。
いろいろ調べてみると、ここ10年ほど北米では大学と企業の連携が強化され、
その結果大きな資金が大学に流れ込むようになったことがわかりました。
「企業が研究資金を出し、大学が研究をする。研究結果を利用して企業が利益を上げる。
その利益から企業が大学に資金を提供する。」という好循環が継続した結果、
北米の大学は裕福になったのです。
世界大学ランキングで、日本のエリート大学がランキングを落とす中、
北米の大学が上位を独占している理由の一つが、
この企業との連携にあるのは間違いないでしょう。
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