これは記憶すべき
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
我々は、ほとんど全てのことを忘れます。覚えようと思っていても忘れます。ただ、少数の事柄については、努力をしていないにもかかわらず覚えています。もちろん、試合に勝ったことや友達との大げんかなどの大事件を忘れる人は少ないでしょう。しかし、ファミレスのテーブルクロスの柄とか、コンビニで流れていた歌謡曲がなぜか忘れられない、という経験をほとんどの人は持っているはずです。
ほとんど全てのものは頭を通り過ぎていくのに、ほんの少数のものは頭に引っかかりその後も記憶に残り続ける。この差はなんでしょうか?
我々は五感を通じて、ものごとを認識します。つまり、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚というフィルターのいずれか(複数の感覚を通すこともありますが)を通過させることによって、ある物の存在を理解します。そして同時に、五感は「この物事は記憶すべきだ」「記憶する必要がない」というメッセージを、脳に送っているのです。つまり我々がほとんどすべてを忘れるという事実は、五感が「記憶する必要がない」とメッセージを、ほとんどの場合において脳に送っているということを意味します。
逆にいえば、五感に「これは記憶すべき」というメッセージを多く脳に送ることができれば、記憶力は強化できるはずです。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 夏目