多様性のコスト(2)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
今の高校生を見ていると、多様化が進んでいるという印象を強く受けます。昔のように、「偏差値の高い学校を卒業して、給料の高い会社に入る」という進路の価値を妄信している生徒は少なくなりました。生徒の一人ひとりが独自の進路を定め、一人ひとり独自の努力をしていくのです。
進路だけではなくて、趣味の領域でも多様化がすすんでいます。前回述べたように、同じアイドルを愛好しているケースは稀です。アニメ、漫画、音楽といった趣味領域も細分化が進んでいますので、同じアニメファンであっても話が合うとは限りません。松田聖子の名前を出せば誰とでも話ができた私の頃とはまったく違います。
進路も異なれば趣味も異なっている場合、共通の話題を探すのは一苦労です。大人であれば、天気の話題などの世間話を通じて会話を成立させることも可能ですが、まだ経験の足りない高校生には難しいでしょう。昔と比べると、クラスメートと仲良くなるハードルは上がっていることでしょう。
多様化は良いことだ、とよく言われます。しかし多様化すると、相互理解がより困難になります。若者のコミュニケーション能力不足や学級のカースト化などは、子供たちの多様化が進み子供同士の相互理解が困難になるにつれ深刻化してきた問題です。多様化がもたらす便益だけでなく、多様化に伴うコストについても我々は考える時期に来ていると思います。
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