危険に身を乗り出すほうが安全(２)

2015年5月14日

通信制一ツ葉高校千葉キャンパスの夏目です。

「皆さん、怖いとは思いますがボートの外側に身を乗り出して漕いで下さい。身を乗り出さないと漕ぐ力が弱くなり危険なところに流されてしまいます。するとボートが転覆して大変なことになってしまいます。川が怖いからボートの内側にいると、かえって危険なんですよ」

それから一時間ほどラフティングを体験すると、先ほどのインストラクターの指示が的確であったことがよく分りました。ボートから身を乗り出して漕がないと、ボートはいつのまにか岩の多い激流地帯に突入し、背筋が寒くなるような体験をすることが度々あったのです。

「危険に身を乗り出す方が、危険に身をすくめるより安全」という、私がラフティングのインストラクターから学んだ教訓は、他の場面でも適用できるのではないかと思います。今の時代は変化が激しく、数年前の常識が現代では通用しないことが多々あります。そして我々はこうした「変化の激流」から、ついつい目をそらしがちです。しかし激流に身を乗り出し、自分の力で漕いだ人間が、最終的に生き残る可能性が高いのではないかと思うのです。

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