「取り越し苦労をもって上と為す&その時歴史は動いたのかも(後編)」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
(つづき)
しかし、それだけの大部隊をかき集めて準備をし、
作戦行動をとるためには用意周到な準備と情報統制を徹底しなければなりません。
しかし、やっつけ仕事的なミッドウェー作戦ですから、米軍にははなから情報がだだ漏れでした。
そこに、米軍を過小評価する日本人の悪い癖でもある精神論優先主義が加わり、
あとはもうご存知の通り待ち構えていた米艦隊に不意を突かれ、
主力艦をはじめとして真珠湾以来のベテランパイロットたちを数多く失い、
以後日本は敗戦の坂道を転がっていきました。
孫子も「兵は危急存亡の道、国の大事(戦争は国家・国民の命運を左右する一大事である。
慎重に慎重を期せよ)」と言っています。
しかし、ないに等しい先見のもと、不意を突かれて混乱し、付け焼刃的な対応に全力を尽くし、
挙句の果てに全てを見抜かれて粉砕される。
結果論を語るのは安易に過ぎるかもしれませんが、これがこの作戦(海戦)の本質だと思います。
再来月にはAO入試も始まり、就活解禁を迎え、半年後にはセンター入試が控えています。
十分すぎるほどの「先見」、水も漏らさぬ「対策」、冷静かつ速やかな「対処」ができるよう、
己の進むべき道をしっかり見据えていきましょう。
通信制一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本