社会問題を考える
通信制一ツ葉高校 千葉キャンパスの長谷川です。
今日は社会問題、最近再審が確定した冤罪事件についての話をしたいと思います。
つい先日、袴田事件で、殺人罪に問われていた袴田巌さんの再審が確定いたしました。
袴田事件(はかまだじけん)は、1966年に静岡県で発生した強盗殺人放火事件、
およびその裁判で死刑が確定していたのですが、死刑囚が冤罪を訴え、
2014年3月27日に死刑及び拘置の執行停止並びに裁判の再審が決定された事件です。
事件がおこった要因に警察は犯人検挙の為、
疑わしいと思う人物に自白を取るしかなかったわけです。
自分達の利害関係が一致し陥れる為の、
つまり都合の良い“ターゲット”として選ばれたのが”袴田さん”だったということです。
また、袴田さんはプロボクサーということもあり、職業への偏見もあったのでしょう。
証拠物品について、警察による捏造の疑いもあったわけです。
その後、ターゲットへの感覚喪失、妄想、悪評、社会的評価を失墜させ、
袴田さんの自信、自尊心は破壊、精神に異常をきたしてしまいます。
“憎まれっ子世にはばかる”という諺がありますが、
袴田さんに自白を強要した警官は、定年まで順調な出世コースを進みます。
この世の中不条理なことだらけに思いますね。
しかし、そんな世の中だからこそ、自身が何を信条として、
どのような生き方をするのかが問われるのではないでしょうか?
どんな状況であれ、人としてまっすぐ生きたいものです。
今回は冤罪事件から社会問題を考えるというテーマでした。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 長谷川