「ふふふ…忘れた頃に(つづき)」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
それから間もなく、お母様が大きな怪我をされたため、
O君は通院などのサポートだけでなく、お母様の代わりに家事を行ったり、
とても登校して答辞の練習を充分にできるような状況ではなくなってしまったのです。
こんなことを言ったら叱られるかもしれません。
しかし、私はほかの誰でもない彼自身に、そしてご家族に彼の雄姿を見せたかったのです。
そのためなら出来ることは何でもしようと決意しました。
そして、長谷川先生に相談しました。
「登校する時間が取れない彼のために、自宅近くまで出向いて答辞作成を手伝えないか」と。
長谷川先生は、快諾してくれました。
英断だと、私は思っています。
こうして最寄り駅で合流したあと答辞原稿を書いてもらい、
所々?加除訂正を経て完成となりました。
そこには一ツ葉高校で過ごした仲間たちとの思い出、お世話になった先生一人一人への思い、そしてご家族への感謝の気持ちが溢れていました。
それからは、おうちのお手伝いで忙しい中で、
満足な練習時間も取れないままに卒業式を迎えることになりましが、
それでも彼の答辞がどれほど感謝の気持ちに溢れるものだったかは…
出席した皆さんはお聞きになりましたよね。
出席できなかった皆さんや、これから一ツ葉高校に入る皆さんは、
当日出席した方に聞いてみてくださいね。
もちろん、代々木や立川キャンパス代表のお二人の答辞も、
希望と感謝に満ち満ちた素敵な答辞でした。
O君、これからも君が強く優しい男であり続け、
己の進むべき道でさらに輝きを増していってくれることを祈っているよ。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本