代々木キャンパス ブログ

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  1. 激動の戦後史(その2)

    通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの矢島です。 

    それでは、【その1】に続いて、「アパルトヘイト」の話をしたいと思います。

    アパルトヘイトとは、南アフリカ共和国によって行われた、
    白人と非白人(黒人、インド人、パキスタン人など)を差別する政策のことです。
    この写真は、アパルトヘイトが行われていた当時(1989年)に立てられていた看板です。

     

    看板には、「この海水浴場は白人種集団に属する者専用とされる」と書かれています。
    つまり、「白人以外は、ここでは泳げません」ということです。
    他にも、アパルトヘイトでは、白人と黒人それぞれが使うトイレが分かれていたり、
    通う学校が違っていたりと、徹底した非白人への差別政策が行われていました。

    この政策への抵抗運動を起こしたのが、ネルソン・マンデラという人物です。
    彼は差別撤廃運動の最前線に立って戦いましたが、反逆罪として捕まり、
    以来27年にもわたる牢獄生活を余儀なくされます。
    しかし、牢獄の中でも、マンデラは反アパルトヘイト運動をやめませんでした。
    マンデラは獄中においても、多くの人々に支持されていました。
    やがて1991年にアパルトヘイトの廃止が決まると、
    1994年には、76歳という高齢にも関わらず、南アフリカ共和国の大統領に選ばれたのです。

    彼は99年までの5年間、大統領として黒人と白人の差別解消、
    ならびに黒人同士の争い解消に尽力し、政界を引退します。
    現在は94歳という高齢もあり、南アフリカの病院で過ごしているそうですが、
    マンデラの平和運動は、間違いなく世界中に大きな波動を起こしました。

    マンデラの不屈の精神に、生徒たちも非常に感動していました。
    歴史はただの暗記科目ではありません。
    ある国の歴史から、またある人の生き様から、
    人間のあり方、生き方を考えてこそ、初めて学習する意味があるのです。 

    これからも、楽しく充実した歴史の授業をしていきたいと思います!

    通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 矢島

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