通信制　一ツ葉高校　代々木キャンパス　矢島です。

いよいよ前期も残すところ3日となりました。本日代々木キャンパスでは、午前中に世界史Bの特別授業として「映画鑑賞会」を行いました。

当初は「モンテ・クリスト伯（2003年上映）」を見る予定でしたが、諸事情により「シャーロック・ホームズ（2009年上映）」を見ることになりました。

この企画は、昨年の前期から、半年に1回のペースで行っており、みんなで歴史に関連した映画を鑑賞します。もちろん、ただ映画を見るだけではありません。当時の時代背景や、この映画が何を訴えたかったのかを学びます。

「シャーロック・ホームズ」は19世紀末のイギリスが舞台です。映画の中では、当時の町並やイギリス人の生活ぶりが再現されており、イギリスを象徴する「エリザベスタワー（旧ビッグベン）」を建設する途中の映像も出てきたりします。

19世紀末は、エリザベス王朝全盛の時代です。エリザベス女王は、産業革命に沸くイギリスにあって、60年という長い間女王に君臨し続けました。また、当時のイギリスはアジア・アフリカに植民地として進出し、まさにヨーロッパを代表する「列強国」となりました。

しかし、その一方で、人々はわずかな資本家階級と大勢の労働者階級に分けられ、彼らの格差は次第に大きくなっていきました。映画でも、きれいに整備された都心部と、誰もが近寄りたがらないほど劣悪な工場街やスラムなどが、対極的に描かれています。

文学作品や映画を通して、歴史を学ぶことは良い手であると考えます。これからもこのような機会を作りながら、生徒と楽しく社会科を勉強していきたいと思います！

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