代々木キャンパス ブログ

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  1. ジレンマ

    通信制高校 一ツ葉代々木キャンパスの寺澤です。

    今日は現代文の授業で『サンチョ・パンサはこう考えた』という
    評論を読みました。

    サンチョ・パンサとは、セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』
    に登場するドン・キホーテの家来のことです。
    そんなサンチョ・パンサが考えたこととは…

    橋を渡りたい者は、誓いを立てなければならないのですが、
    誓いが本当ならば橋を渡ることができ、
    誓いが嘘ならば橋のたもとの絞首台にかけられてしまう。
    そんな命令がある中で、一人の男が
    「私は絞首台にかけられるために橋を渡る」と言い出します。
    それを聞いた役人は困惑します。そこで、この話が
    サンチョ・パンサに持ち込まれるのです。

    なぜ役人が困惑したか分かりますか?
    男の誓いが本当だったら、絞首台にかけられなければなりません。
    しかし、男の誓いは本当なので、絞首台にかけられる必要はありません。
    ここで絞首台にかけないことにすると、男の誓いは嘘になってしまうので
    今度は絞首台にかけなければいけないことになります。

    役人は「ジレンマ」に陥ってしまったのです。
    少し難しい話かもしれないので、一度読んで理解できなければ
    何度も読み返してみてください。

    通信制高校 一ツ葉代々木キャンパス 寺澤

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