叙々苑の生物学
こんにちは!一ツ葉高校横浜キャンパスです。
気がつけば9月も中旬。あっという間に前期が終わろうとしていますね。。。季節の移り変わりは早いものですね。
さて今回は理科の先生がちょっとユニークな視点で、身近な疑問を生物学的に語ってくれました!ご覧ください!
先日、友人から「家族で食べに行ってね!」と一カ月遅れの誕生日プレゼントで、叙々苑の
お食事券をいただきました。
叙々苑なんて日々の生活が慌ただしく、中々行く機会が無いし、最近は家族と過ごす時間も減ってしまっていたので、すごく心遣いが効いた贈り物です。
こうした相手を想う素敵な贈り物を贈れるような友人の人柄を見習いたいなあ・・・
なんて思います。なんちゃって。
ちなみに、この叙々苑の看板の字、焼肉とは一見無縁な芸能人の親族が関わっています。
いったい誰でしょう?
こちらの看板は、お笑いコンビの爆笑問題の太田光さんのお父さんが書いた字なんです。
ちょっとあの方のファンキーで尖ってる印象から想像がつかないですよね?
周りにあるものに注目して掘り下げてみると、想像もつかないことがたくさんあります。
美味しい牛肉をいただける叙々苑ですが・・・ふと気になることが・・・
『牛肉をどれだけ食べても、どうして私たちは牛になってしまわないのでしょうか?』
だって自分と違う生き物のお肉を食べてるんですよ! 本来ならからだが牛になってしまってもおかしくないですよね? でも角も生えてこないし、からだはあそこまで大きくならないし、人の言葉を忘れて「モ~~!」なんて言いませんよね。
私たちも牛もからだの約20%は筋肉などをつくるのに必要なタンパク質でできています。
そしてこのタンパク質はもっと細かいアミノ酸というものが集まってできています。
牛肉を食べると、消化酵素というハサミのような物質が胃などから出されて「チョキン、チョキン」と牛肉をつくるタンパク質をアミノ酸にばらして分解してくれます。
そしてこのアミノ酸がからだに吸収されると、ヒトのからだ用のタンパク質に作り変えられて、筋肉をはじめとした私たちヒトのからだをつくり、牛にならないで済むのです。
牛のタンパク質もヒトのタンパク質も一見違うように見えても、タンパク質をつくるアミノ酸は共通していてヒト用のタンパク質に作り変えられるから、牛を食べても牛にならないで済むんですね。
ということは・・・・・鳥をどれだけ食べても、豚をどれだけ食べても、魚をどれだけ食べても、鳥や豚、魚にもならないのは・・・・
そう同じことです! 鳥のタンパク質にも豚のタンパク質にも魚のタンパク質にもヒトのタンパク質に共通したアミノ酸があって、食べてもヒト用のタンパク質に作り変えられるから、鳥にも豚にも魚にもなりません。
一見違うように見えても、実は共通したことってあります。人間関係でも、一見怖かったりとっつきにくいような印象でも、話せば自分と同じ趣味をもっていたり、共感できるようなことがあって親しみがわいたりしますよね。それと同じこと。
違ってるように見えて、共通してるところってあるよね?という視点を持っていると見える世界が少し変わってきますよ。