立川キャンパス ブログ

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  1. 見えないけれど「ある」世界

    こんにちは!松下です。

    私は海獣(海に生息する哺乳類)が好きで、水族館に行くとアザラシが昼寝しているのをひたすら眺めていたりします。他にもアシカやラッコ、シャチなどが好きですが、見た目のかわいさと能力の高さに感激したのはベルーガです。ベルーガはシロイルカとも呼ばれ、真っ白な色の体が特徴的です。白は自然界では目立つので捕食者に狙われやすいのではないかと心配になりますが、ベルーガは氷の多い北極海に生息しているため、むしろ白は保護色となるらしいのです。

    見た目も仕草もかわいらしいベルーガですが、私が驚いたのはその能力です。ベルーガは視覚も発達していますが、超音波を用いて障害物などを認識することができます。私が以前見たベルーガのショーでは、目隠しをしたベルーガが華麗に障害物を避けていました。しかも瞬時にです。すごい能力ですよね。このような能力をエコーロケーション(反響定位)といいます。ベルーガが発する超音波はヒトの耳が感じられる20~20000Hzよりもはるかに周波数が大きいです。だから、ベルーガが超音波を発していても私たちには何も聞こえません。でも、その音は間違いなく存在しているわけです。

    超音波のようにヒトが利用できない刺激の一つに地磁気があります。地磁気とは地球に存在する磁場のこと。地球は大きな一つの磁石のようなものであると思ってもらえれば良いでしょう。鳥の中には地磁気を渡りに利用するものがいます。ヒトは方位磁石を使えば地磁気の存在を知ることはできますが、地磁気を感じることはできません。さらに他の例を挙げると、紫外線があります。日焼けの原因になることからもよく知られていますよね。紫外線はヒトの目には見えませんが、ミツバチは見ることができます。ミツバチは紫外線を利用して巣箱の位置を把握しているのですよ。

    ヒトには感じることができないものを感じることができる生物はほかにもたくさんいます。彼らが見ている世界は、ヒトが見ているものとはまったく異なっているのでしょうね。ちょっと見てみたい気もします。こうやって優れた能力を持つ生物の話を聞くと、ヒトは劣っているようにも思えてしまうかもしれません。でもヒトにしかない優れた能力があります。それは知能です。高い知能を使って、ヒトは能力を補うための様々な道具を生み出しました。もっと技術が進歩したら、今まで見ることができなかった世界が見られるようになるのでしょうね。

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