立川キャンパス ブログ

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  1. 「モノマネ」のすすめ

    通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの松嶋です。

    「琳派 京を彩る」
    突然ですが、本日の授業で尾形光琳『燕子花図屏風』を取り扱ってから、
    琳派の作品を見たくなってきた松嶋です。

    たいがいの日本史テキストには琳派に関して記述がありますし、
    琳派を知っている人も少なく無いのでは?
    琳派の作品といえば、私の凡俗な感想ですが、
    「はで」っていうイメージがありますね。
    金地の屏風っていう。

    実は、この琳派、作風よりも面白いのが「流派」の引き継ぎ方です。
    琳派の始まりは、本阿弥光悦と俵屋宗達とされています。
    俵屋宗達の『風神雷神図屏風』は有名です。

    さて、この『風神雷神図屏風』に惚れたのが、尾形光琳。
    尾形光琳は、もともと商家の人で、親から莫大な財産を引き継いだのですが、
    この財産を浪費。借金生活にまで陥った人です。
    そんな、彼の人生を変えたのが、俵屋宗達の『風神雷神図屏風』。
    尾形光琳は、俵屋宗達の『風神雷神図屏風』を徹底的に模写(ものまね)します。
    その結果できたのが、尾形光琳の『風神雷神図屏風』。

    さらに、尾形光琳の『風神雷神図屏風』を徹底的に模写(ものまね)する人物が現れます。
    そうです。酒井抱一です。彼も『風神雷神図屏風』を残していきます。

    しかも、面白いのが3者間の間には、約100年の年月があるってことです。
    俵屋宗達の『風神雷神図屏風』から約100年後に、尾形光琳が。
    尾形光琳の約100年後に 、酒井抱一が『風神雷神図屏風』を描いています。

    このように考えると、琳派は時代を超えて、作品を模写(ものまね)することによって、
    脈々と続いてきた「流派」なのかもしれません。

    やはり、「流派」もそうですが、何事も「ものまね」から始まるのかもしれませんね・・・。

    通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 松嶋

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