キムンカムイ
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの松嶋です。
私の専門は社会科(日本史)なのですが、
実は副専攻を持っています。それはアニメです。
立川キャンパスでは「アニメ好き」で通っている松嶋です。
さて、アニメ好きな先生ですが、生徒から色々なオススメアニメを聞いては、
見るようにしています。
最近では、ある生徒から「『くまみこ』がおもしろよ!!」と聞いて。
早速、先週「鑑賞」しました。全話。
感想から言いましょう。「おもしろかったです」。
何が面白いかと言うと、「しゃべる熊」が絶妙で面白いです。
アニメの内容にはあまり触れませんが、是非みてください。
さらに、このアニメを「深く観る」ためのヒントを。
『くまみこ』は東北アイヌを主人公としています。
アイヌと聞くと、「北海道では?」と思う人が多いと思いますが、
実は、アイヌの人々は一時期東北地方に南下しており、
そのまま土着した人もいます。
事実、東北にはアイヌ語の地名が多く残っています。
さて、話は戻りますが、アイヌにとって熊の位置づけを確認しましょう。
アイヌにとって、熊はカムイ(神)のなかでも、
上位のカムイ(神)として位置づけられます。
アイヌ語で、熊は「キムンカムイ」といいます。
「キムン」は「山の~」、「カムイ」は「神」と訳せるので、
さしずめ「山の神」といったところでしょうか。
さて、ここまで来ると、なぜ『くまみこ』でなぜ「熊が主人公」なのか。
わかってきましたか?
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 松嶋