立川キャンパス ブログ

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  1. 日本語と歴史③

    通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの松嶋です

    さて、この前1900年代に「日本語」が出来たといいました。
    では、逆に1900年代以前に「日本語」はなかったのでしょうか??

    厳密な意味で、国民国家の共通言語としての「日本語」成立していません。
    いや、でも日本人は、平仮名と片仮名と漢字を組み合わせて、
    いわゆる「日本語」な的なものを話しているじゃないか!!と反論する人もいるかもしれません。

    たしかに、平仮名・片仮名・漢字を組み合わせて、話し言葉としては、
    今の私たちが話しているような「日本語」的なものを話していました。
    しかし、近代的な意味での「日本語」は使われていません。

    特に、江戸時代では、旧国(主に藩など)によって話し言葉が微妙に違っていました。
    これらの言葉は、現在「方言」と言われていますが、当時では、
    それぞれの国の言葉、「お国言葉」と言われていました。

    例えば、薩摩言葉(今は、鹿児島弁といわれています)。
    この言葉は薩摩地域(今の鹿児島県)の人々が使っていた言葉です。

    他にも、津軽言葉(今は、津軽弁といわれています)。
    これは津軽地域(現在の青森)の人々が使っている言葉です。

    そして、彼らは現在の「標準語」といわれるものは、使いません。
    ちなみに、「標準語」は、東京の山の手を中心とした地域言葉です。
    なので、彼らは「標準語」を知りません。
    あくまでも、自分たちの育った地域の言葉を使います。

    なので、『花子とアン』でも甲州に帰った花子の言葉をしらない人々が描かれてます。

    簡単に言うと、江戸時代の日本には、色々な言語があったのですが、
    東京の山の手を中心とする言語で統一言語として、全国に普及させたわけです。

    私は、たまに思うのですが、江戸時代の、津軽の人と薩摩の人が直接話し合ったら、
    会話は成立するのでしょうか??

    これは歴史の謎ですね。


    通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 松嶋

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