アナと雪の女王Let It Goからみる言葉の力
通信制 一ツ葉高校 福岡キャンパス 井上です。
皆さんこんにちは。
今日の二時間目の国語総合の授業の中で、今ヒットしているアナと雪の女王のLet It Goを取り上げました。(松たか子さんが劇中で歌っています)生徒の皆さんになぜこの歌がヒットしているんだろう、ちょっと歌詞から考えてみようという話をしました。
読んでいる皆さんもなんでこのようにはやっているのかちょっと考えてみてください。正解はありませんので自分の中で考えてみてください。
Let It Goテレビ等で最近よく耳にしますが歌詞をよく考えたことありますか?ちょっと下記に載せてみます。
「Let It Go」
降り始めた雪は足あと消して。
真っ白な世界に一人の私。風が心にささやくの。
このままじゃダメだんだと。
戸惑い傷つき誰にも打ち明けずに。
悩んでたそれももう。やめよう
ありのままの姿見せるのよ。ありのままの自分になるの。
何も怖くない。風よ吹け。少しも寒くないわ。
悩んでたことが嘘みたいで。だってもう自由よなんでもできる。
どこまでやれるか自分を試したいの。そうよ変わるのよ。私
ありのままで空へ風に乗って
ありのままで飛び出してみるの
二度と涙は流さないわ
冷たく大地を包み込み
高く舞い上がる思い描いて
花咲く氷の結晶のように
輝いていたい。もう決めたの
これでいいの自分を好きになって
これでいいの自分信じて
光、浴びながらあるきだそう
少しも寒くないわ。
なんでヒットしているのか考える前に、生徒の皆さんにどの歌詞が心に残ったか。そしてそれはなぜなのか聞いてみました。すると、
ありのままの姿みせるのよ。ありのままの自分になるの。
という言葉と、
これでいいの自分信じて。
という言葉を挙げた生徒さんがいました。なぜ気になるか聞いてみると、
そのままの自分を出している。偽らず自信を持っている。自分が変わる瞬間が書いてあるから。という答えが返ってきました。
好きな歌詞の理由が言葉で説明できるなんてすごいなあと思いました。^-^
では、国語の表現技法の視点からLet It Goの仕組みを考えてみると、この歌は体言止め(名詞で終わる)と繰り返し同じ言葉を使う技法が用いられています。
体言止めは文の終わりが名詞で終わるということです。
この歌では、
そうよ変わるのよ。私。
というフレーズが出てきますが、普通は
私は変わります。
と主語、動詞の順番ですよね。あえてその順番を変えることで私は変わるという強い意志を聴く側に印象づけています。
次に繰り返しの言葉です。
ありのままの姿見せるのよ
ありのままの自分になるの。
ありのままというフレーズが二度繰り返されています。二度繰り返すことでありのままというフレーズを印象づけ聴く側にありのままに生きてよいんだというメッセージを強く伝えています。
どうでしょう?皆さんが日頃聴いている歌はこのような技法が巧みに利用されているものも多いのです。
では最初に戻ってなぜこの歌がヒットしているか考えてみましょう。私は、今日の生徒さんたちが受けとったようにこの歌が前向きなメッセージを伝えていることと、巧みな表現方法を用いて聴く側にフレーズを印象づけているからではないかなと考えました。
みなさんはどう思いますか?正解はありませんのでみなさんちょっと考えてみてください。^-^
さて、今日は朝からTさんが学校に登校して英語検定の三級の二次試験の勉強をしていました。Tさんは以前私のブログに取り上げましたが、漢字検定、数学検定、英語検定、三つの検定に挑戦した頑張り屋さんの生徒さんです。なんとこの度英語検定三級の一次試験に合格しました。すごい^-^Tさんは私に、頑張ることは必ず結果につながるということを教えてくれました。Tさん二次試験も頑張ってください。私はあなたを心から応援しています。
通信制 一ツ葉高校 福岡キャンパス 井上