「青葉若葉と今日この頃」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
みなさん、こんにちは。今日は、日頃の指導を通じて感じた雑感についてお話ししたいと思います。
青少年赤十字などで自校他校に関わらず多くの高校生の指導に携わる機会を得るようになりました。
もしかしたら私の思い違いかもしれませんが、四半世紀前の自分や周囲の高校生達と最近の高校生達を比べてみて違うなあと考えさせられる点が、物事に対するにときの姿勢です。
最近の高校生たちの多くは、物事をそつなくさらっとこなし、見栄え良く仕上げます。とても淡白に物事を運んでいきます。情報が溢れる社会では見本となるものやケースの見本を得るのが容易なのかもしれません。
しかし、「普通こうするでしょ」「みんなそうしてるでしょ」という考えに流されて、疑問を持つことを面倒に思うのか、立ち止まって検証してみるということ、さらにはそれによってもたらされる訂正や変更のために時間を取られることが非常に忌むべきものとなっているような気がしてなりません。
否、忌むべきもの以前に、もっと自然体にそういうものを回避するような思考が身についているのかも知れません。
「原点」に立ち返って考えてみたり、現状への安易な同調を一瞬止めてみるだけで、色々な引っ掛かりが見えてきます。そして、そんな引っ掻かりにこそ成長や改善の種が隠されていることが往々にしてあります。
そもそも原点の追求、原点への探求を手放してしまうと、物事はどんどん形骸化していってしまいます。「時代に対応した変化」という名の「安易な妥協」に陥ってしまいます。
しかしまあ、時間とやる気ばかりがあって空回りしたり、理想や理念を追い求めるあまりドツボにはまっていた若き自分と比べるとどっちもどっちかという思いもあります。
ただ、時間に追われる社会人になる前であり、心や頭にもまだ若干の柔軟さが残っている今だからこそ、しっかりと物事の本質と向き合って己を高めていってもらいたいものです。
その煩わしさの中にある楽しみにどうやって気付いてもらえるようにどんな仕掛けを用意していくか、それは私たち大人の腕が試されるところなのだろうなと思う今日この頃です。
今年度から縁あって、千葉県青少年赤十字高校メンバー協議会の指導顧問と中央地区青少年赤十字高校メンバー協議会の指導顧問という大役に挑戦させて頂く機会を得ました。四半世紀ぶりの恩返しといったところでしょうか。
内に外に若者のお手伝いに微力を呈していきたいと決意新たに青葉若葉を仰ぎ見るおじさんでございました。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本