乱世を生きる(3)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
前回の「真田丸」では、徳川家康の「伊賀越え」が描かれていました。本能寺の変に際し、大阪にいた家康は明智軍や落武者狩と戦いながら命からがら三河に逃げます。ここでの家康は周囲のことなどお構いなし。部下の安否などこれっぽちも考えず、自分が生き延びることだけを考えている小心者です。実際、家康は「戦争も政治も家臣に任せればよいが、逃げるときだけは自分の力に頼るしかない。だから逃げる訓練をしておけ」と言って、自分の子供たちに水泳などの訓練を課したそうです。
戦国の覇者となった家康も、生涯に何回も敗走しています。乱世を生き抜くには、力が強く戦争が上手であることより、逃げ足が速いことの方が重要だったのかもしれません。
昨年、たまたまネットを覗いていたら、数年前東北地方を襲った大津波を体験した女子高校生のインタビューを見つけました。「津波を体験して、何を学びましたか?」という質問に対して、彼女は「逃げるときは、とにかく何も考えずに逃げることが大事だと分かりました」と答えていました。
太平の世では「逃げない」ことの方が「逃げる」ことより価値があります。危険はすぐに去り、安定がすぐ戻ってくるのが太平の世だからです。しかし乱世は違います。「逃げる」ことは「逃げない」ことと同等もしくはそれ以上の価値があるかもしれないのです。
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