フタコブラクダ(3)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
かつてのヒトコブラクダ型から現在のフタコブラクダ型への転換は、集団授業の運営を著しく困難にします。ヒトコブラクダであれば、一つしかないコブ(60点レベル)に向けて授業をすれば良いのです。しかし、フタコブラクダであれば低い方のコブ(30点レベル)に向けて授業をすれば、高い方のコブ(80点レベル)が退屈してしまいます。高い方に焦点を合わせれば、低い方のコブがついてこれず授業に完全に取り残されます。従来通り60点レベルの生徒(二つのコブの中間地点)を対象に授業を進行させると、二つのコブともソッポを向いてしまいます。
必然的に、生徒全員が不満をもたない授業を行うことは不可能な状況に陥ってしまいます。教師としては、「授業は低い方のコブに合わせるが、定期テストは高い方のコブに合わせる」というような、(教育手法としては支離滅裂な)弥縫策をとるしか無くなるわけです。
この矛盾を解決するための選択肢としては、1)フタコブラクダをヒトコブラクダに戻す 2)フタコブラクダを前提とした授業法を新たに導入する という二つが存在します。ただ、残念ながら前者を選択することは非現実的でしょう。ヒトコブラクダは経済の成長期に現れる現象であり、経済成長の再開があまり期待できない以上、フタコブラクダは(少なくとも)しばらくの間は継続すると想定すべきでしょう。
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