筆談の世界(2)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの石野です。
日本史では「鎖国」について取り上げました。
「鎖国」という言葉は、「国を閉ざして交流しない」というイメージを
思い浮かべやすいのですが、実際には少々異なります。
江戸幕府は様々なルートを通じて海外の情報や品物を入手していました。
もちろん現在のように自由な人の行き来はありませんでしたが、
江戸時代の日本人、とりわけ知識人たちは限られた機会を利用して、
諸外国の人々と交流しようと必死になっていました。
その機会の代表的なものが朝鮮通信使です。
秀吉の朝鮮出兵で、日朝間の交流は一時途絶えましたが、
江戸時代に交流が回復すると、将軍の代替わりや跡継ぎの誕生の際に、
朝鮮からお祝いの使節が大々的に派遣されることになります。
日本側ではその使節を道中「おもてなし」するわけです。
鞆の浦(「崖の上のポニョ」のモデルで有名ですね)も重要な宿泊場所のひとつです。
こういった場所には日本の知識人が我先にと訪れ、
使節達と交流を深めようとしました。
朝鮮の偉い人たちはどんなことを考えているのだろう?
好奇心旺盛な、あるいはとても切実な思いを抱いた人々が、
宿泊先に集まりました。
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