通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの五十君です。

先週末、ダンス公演『La　Terra』を見に行ってきました。
ダンサーとして出演した今年卒業のMさんからのお誘いをいただいて。。

ダンスといっても内容は非常に深く、
画家ゴーギャンが晩年に描いた大作「我々はどこから来たのか、
我々は何者か、我々はどこへ行くのか」をモチーフに
ゴーギャンの生きた時代と　今の時代を重ね合わせて
われわれ人間がどこに向かっているのか　
という根源的な問題を突きつけるものでした。

3.11大震災によってもたらされた大自然への畏怖、
将来への不安、人間の尊厳、未来への希望　
といったテーマがそこに加えられ、
我々はこれからどう生きるべきなのか、、、
平和で安心できる社会はどうやったら作れるのか
一人ひとりが真剣に考え、発言していく必要がありますね。

ご存知の通りゴーギャンは43歳のとき、フランスに家族を残し
タヒチに野蛮と野生を求めて移住します。
タヒチで描かれた彼の作品は鮮やかな色彩を放ち、
力強い魅力に溢れています。
しかしながらタヒチでも貧困と病、さらに植民地主義と闘いながら
貧困のなか54歳で亡くなります。
ゴーギャンが死をもって描き上げた遺作が「我々はどこから来たのか～　。。」なのです。

この大きなテーマをダンスと音楽そして生のバイオリン演奏で
表現された壮大な舞台でした。
さいたま芸術劇場の大ホールの舞台は奥行きが通常の舞台の倍くらいあります。
その大きな舞台を走り回るダンサーたちの迫力。圧巻です。
卒業生のMさんも　表情豊かにしっかり踊っていました。

感動です！　また素敵な舞台に誘ってくださいね。

芝居やコンサートなど　生の舞台は心を素直にしてくれます。
通信制高校 一ツ葉 代々木キャンパス　五十君