立川キャンパス ブログ

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  1. いてふ

    通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの佐瀬です。

    今日は朝から立川の空がどんよりしています。
    窓を開けても薄暗い雰囲気です。

    前期のレポートをチラリと振り返ってみました。
    国語総合の詩の授業で、「いてふ」を「いちょう」と読みましたね。
    なぜそう読むのか知っていましたか?

    斉藤茂吉の『暁紅』を見ると、

    わが庭の一木の公孫樹(イテフ)残りなく落葉しせれば心やすけし

    と書かれています。
    明治初年に制定された歴史的仮名遣いでは「いてふ」でした。
    斎藤茂吉は、ひとつの歌集『暁紅』(1935年)の途中で、
    「いてふ」から「いちやう」に仮名遣いを変えています。
    これは、1932(昭和7)年に出版された、大言海(第一版)の説に茂吉が従ったことによるらしいです。

    「イチヤウをイテフと書くのは、公孫樹の語源をイチエフ(一葉)と
    誤解したために生じた、まちがった仮名遣い。
    中国からこの木が渡来したときには、鎌倉時代であり、中国語は唐宋音の時代だったから、
    宋音の発音「イチヤウ」と書くのが正しい表記である。」

    日本語の歴史もなかなかおもしろいですね。
    ふだんの生活でもちょっぴり意識してみたら、興味深い発見があるかもしれませんよ。

    通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 佐瀬

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