古典・世界史・日本史コラボ授業?!
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの石本です。
本日の午前の授業は、とても面白い出来事がありました!
私はいつものように古典のレポート授業。内容は『平家物語』の冒頭部分でした。
平家物語はご存知の方も多いと思いますが、鎌倉時代に成立した軍記物語で、
その基盤には仏教的無常観が色濃く反映されています。
中学で暗記した人も多いであろう、有名な「祇園精舎の鐘の声……」から始まる冒頭部分には、
勢力を持ったものも必ず滅びる、栄えたものも衰退する時がくる、
そんな世の中のはかなさがうたわれています。
文章中ではそんな「盛者必衰の理」を具現化しているような、
力を持ちながらも滅びていった人物の例がいくつか挙げられます。
中国では秦の趙高や漢の王莽、日本では平将門や藤原純友、源義親、藤原信頼など……
という話をしている横で、瀬口先生が世界史のレポート授業をしていたのですが、
なんと範囲が中国史、王莽の話をしているではありませんか!
……と、よくよく耳をすませると、進学コースの松嶋先生の日本史では、
平治の乱の話、藤原信頼が登場!
そんなわけで図らずも夢の「古典・世界史・日本史コラボ授業」が完成したのでした。(笑)
教科の枠というのは暫定的なもので、
実は色んな教科が有機的につながっているということに気づかされる、
とても面白い出来事でした。
それでは、明日からのスクーリング、楽しんでくださいね!
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 石本