日本史+α ①
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの松嶋です。
本日は、先日の雨と打って変わって「晴れ」。
25度を越える夏日になると朝の天気予報で言っていました。
まだ、春を満喫していないのに、夏と言われても困ります。
ちなみに、北海道出身の友達は、25度を越えると真夏だといいます。
さすがですね北海道基準(笑)
さてさて、世間一般には黄金週間なわけですが、
一ツ葉高校は暦通り、平日には授業があります。
したがって、今週も火曜日以外は、普通授業を行っています。
日本史レポート授業は、律令国家の成立を扱っています。
中大兄皇子と中臣鎌足らが、蘇我入鹿を殺害した乙巳の変。
その後、中大兄皇子が即位して天智天皇となります。
天智天皇の死後、壬申の乱がおき大海人皇子と大友皇子が戦い、
大海人皇子が勝ち、天武天皇として即位します。
ここまでは、教科書的な理解ですが、ここに+αのお話をしましょう。
「天皇」という称号ですが、いつごろから使われているのでしょうか??
推古天皇や継体天皇などなど、色々な「天皇」がいたと教科書では書いてありますが、
史実として「天皇」という称号が使われたのは、天武天皇以降だといわれています。
では、それ以前の「天皇」は??
これは、「天皇」とは呼ばれていなかったというのが歴史学の一般的な理解です。
では、なんと言われていたのでしょうか、それは「大王」だと考えられています。
それ以外の資料が見つかっていないのです。
歴史は、見つかっている史料から、事実を確定する学問です。
天武天皇以前に天皇という称号が使われていなかったのであれば、「天皇」の称号は、
天武天皇以後のものと考えるべきでしょう。もちろん、それを覆す新史料があれば、
書き直すべきです。
科学とは常に反証性をもっているものなのです。
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 松嶋