初心忘るべからずの本当の意味
通信制 一ツ葉高校 小倉キャンパスの江原です。
本日は、一ツ葉高校の全キャンパスで平成28年度の始業式です。今日から新しい学年が始まるわけです。やはり何かの始まりというものは気の引き締まる思いのするものですね。生徒の皆さんに負けぬよう私も気合を入れて今年度の目標をやり遂げたいと思います!
ことの始まりに相応しい名言に、「初心忘るべからず」という超有名な言葉がありますが、みなさま、この言葉の本当の意味をご存知でしょうか?「ものごとに慣れてくると慢心してしまう(調子に乗ってしまう、なめてしまうなどの意味)が、最初に始めたころの謙虚な気持ちや新鮮な気持ちを忘れてはならない」とみなさん、思っていませんか?実はこれ、違うんですよ。
そもそもこのことわざの生みの親は、室町時代に能を大成した、世阿弥さんです。
このことわざの「初心」とは、「始めたころの気持ちや志」つまり「初志」ではなく、「芸の未熟さ」つまり「初心者のころのみっともなさ」という意味です。
初心者のころのみっともなさ、未熟さをときおり思い出すことで、「あのみじめな状態に戻りたくない!」と思ってさらに頑張ることができる!と、世阿弥さんは言っているのです。
来年の3月には確実に今よりレベルアップした自分でありたい!と心に強く思う今日であります。
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