三顧の礼
通信制 一ツ葉高校 小倉キャンパス 松本です。
こんにちは。今日で春季講座が終了となりました。進学コースのみなさん、がんばりましたね(^_-)-☆これからの学習に、必ずつながると思います。これから短い春休みに入りますが、今回ついた学習ペースも継続していきましょうね!
昨日にはなりますが、古典の時間の教材が『三国志演義』でした。一応、大学での研究テーマが『三国志』でしたので、気になります。場面は「三顧の礼」ですね。ちょっと(かなり?)意訳(というより松本の私観)を交えながら状況整理をしてみましょう!
あるところに孔明という若者(世捨て人気味)が住んでいました。そこへ、劉備という耳が大きくて手の長いおじさんがやってきます。劉備は孔明に「儂のところで働かんか?」とスカウトしてきます。劉備の部下は、関羽や張飛といった腕っぷしのいい人はいますが、頭の賢い(戦略を練られる)人はいません。このままでは曹操というライバルに勝てないと困っていた劉備はあるおじさんに、「孔明と子元がいいんじゃない?」と言われました。そこで劉備は経歴も年齢も関係なく家庭訪問をして孔明を口説きます。孔明は今まで2度断っていましたが、今日で3回目です。流石の孔明も劉備の熱意に負けて、仕えることになりました。(諸説あり、です。松本が授業等で行うと漫談っぽくなります)
というお話です。このお話で大事なことは、いろいろな人がいないと事業は成功しないということ、大事な人には礼節をもって迎えるということ、ではないでしょうか。しかし、裏の見方で、孔明が実は劉備を試していた、と同時に、劉備が礼節をもって接することで劉備の株もあがり孔明のポディションも自然と高くなった、と見ることもできますね。自分の境遇を冷静に分析し、いい意味で「高く売る」ことができたことも孔明の戦略だったのかもしれません。
古典を学習する際、歴史を知っていると理解が早く進んだり状況整理もしやすかったりします。ぜひ中国の歴史も、学習してみてくださいね。
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