小倉キャンパス ブログ

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  1. 若者の政治参加について

    通信制 一ッ葉高校 小倉キャンパス 早尻です。

     皆さん、こんにちは。今日は、「若者の政治参加」について考えてみたいと思います。皆さんは、数年後には選挙権を手に入れますが、投票には行きますか、それとも棄権しますか。昨年末に実施された衆議院選挙の年代別投票率は、20代は32%、30代42%、40代49%、50代60%、60代68%となっており、若い世代ほど投票率が低くなっています。つまり、若者ほど政治への関心が低いということがわかります。

     政治とは、社会全体にかかわる事柄について決定を行なうことですが、社会には大きな対立軸が3つあります。1つは、若者と高齢者の世代間格差、2つめは富裕層と低所得者の資産格差あるいは所得格差、3つめは都市生活者と地方生活者の地域格差です。自分がどの集団に属するかで、自分にとって有利な政策はそれぞれ異なります。多くの人が望む政策(行政サービスや社会福祉に関連するもの)は存在しますが、財源には限りがあるため、全ての政策を万人が満足するレベルで実施することは不可能で、当然、優先順位がつけられます。この何を優先するかについては世論の動向が影響します。実は、負担と受益のバランスも一律ではなく、どの集団にどの程度、負担してもらうかということも政治の大きな課題です。従って、皆さんには自分がどの集団に属するか(自分の立ち位置)を認識してもらい、自分にとって有利な政策は何かを理解してもらいたいと思います。そのうえで、自分の利害を脇において、社会全体としてどうあるべきかという2つの視点を持ってもらいたいと思います。

     皆さんの中には、「自分が投票しても。どうせ何も変わらないだろう。」と考えている人がいると思いますが、そんなことはありません。誰に投票するかは別として、20代の投票率が上がれば、全ての政治家は若者の意見に、今以上に真剣に耳を傾けるでしょう。

     ところで、2011年の東日本大震災以来、日本は大きく変化しつつあります。大震災の惨状をみて、多くの若者が現場に入り、ボランティア活動を体験し、それは現在も続いています。人を助けることで人から感謝され、それが自分の喜びになることに気付いた若者が増えていると思います。彼らは、廃墟から、仮設住宅、復興住宅へと町が変貌する様子を肌で感じ、行政と住民の話し合いにも参加しました。まさに政治の要諦を学んだのです。今、彼らがネット上で、活発に自分の意見や思いを発信しています。自分だけの利害を主張する偏狭な利己主義ではなく、全体の幸せを考え、具体的な計画を立て、そして行動する覚醒した若者が増えています。皆さんも彼らに続いてもらえたらと思います。

    通信制 一ッ葉高校 小倉キャンパス 早尻

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