地球温暖化を科学してみよう
通信制高校 一ツ葉高校福岡キャンパス 井上です。
皆さん、こんにちは。週末は40年ぶりの超大寒波の襲来予報が出ています。寒さ対策はおこたりなくね!
今回も、少し理科的な話題から。
「地球」は英語で「earth」、「globe(一般的な意味は球)」とも表現します。丸いglobe、青いearthと書いてある辞典もあります。
先日、英文読解の文中に「global warming」という言葉が出てきました。さすがに一ツ葉高校の一年生です。文脈から「地球温暖化」と訳してくれました。立派です。
本文は、ケニアの「モッタイナイ」で有名になった、ノーベル平和賞のワンガリマータイ女史の植樹運動(グリーンベルト運動)のことでした。ちなみに、ワンガリ女史は、地球温暖化の抑止に貢献したから、ノーベル平和賞を受賞した(本文中にはそのように記述!)のではありません。
ケニアに木を植えて、グリーンベルト運動を起こし、アフリカに緑を植え、モッタイナイ精神を口にしながら、ケニアの人々の暮らしを向上させたことが、周辺諸国の平和安定につながったということで、受賞したのです。
地球温暖化の犯人として、石油、天然ガスなどの化石燃料由来の二酸化炭素や、牛のゲップからのメタンガスがヤリ玉にあげられています。
ワンガリ女史がアフリカの大地に植えたグリーンベルトが吸収する大気中の二酸化炭素なんて、ザンネンですが、大した量ではありません。
視点を変えて、20年以上前、冷媒のフロンガスは地球温暖化ガスの筆頭悪玉にあげられていました。ところがどういうわけでしょう、今や、フロンは話題にも上りません。
しかし、代替フロンと呼ばれるガスがフロンの一種であること、代替フロンが、それ以前のフロンと変わらず、地球温暖化の原因物質であることは、化学を少し齧(かじ)れば、知る人ぞ知る事実なのです。
フロンを代替フロンに換える騒動に巻き込まれ、一部の企業や団体が利益を得ただけのことでした。
それより、そんな空気に、一般的庶民が簡単に飲み込まれ、何もなかったように忘れて毎日を過ごす日本人の一人になってしまった自分が情けないですね。
地球環境の保全といいながら、経済的な利益獲得が科学的な真実を覆い隠してしまったヒドイ例を紹介しました。
まとめに、一ツ葉生の科学的センスが、正当に磨かれることを期待してます。
通信制高校 一ツ葉高校福岡キャンパス 井上