数字と現場
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
先週の米国大統領選挙で、トランプ氏が勝利しました。
私が興味深く感じたことは、なぜ選挙前予想があれほど間違っていたか、という点です。
私が見る限り、すべてのアメリカメディアがクリントン氏が優勢であると伝えていました。
ここまで予想が外れたケースは見たことがありません。
しかし、日米の少数ジャーナリストはトランプの勝利を予想していました。
彼らの予想の根拠になっていたのは、選挙事務所内の雰囲気でした。
クリントン氏の事務所は、人も少なく活気も感じられない。イベントをしても人があまり集まらない。
トランプ氏の事務所はその逆で、活気に満ちている。
ジャーナリストの現場感覚がトランプ優位を予想させたのです。
今、我々はビッグデータと言われるほど大量の数字に囲まれています。
そうしたデータを信用するか、自分の現場感覚を信頼するか、という選択が
重要になっているように思います。
例えばある商品を購入するとき、インターネットで検索してその商品に付けられた星の数を
信頼する人もいれば、自分で店に足を運び実際にその商品を見て評価する人もいます。
どちかというとデータを信頼する人のほうが今は多いような気がします。しかしもっと現場感覚を
信頼したほうがよいのではないか、今回の大統領選ではそんなことを考えさせられました。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 夏目