2020 年大学入試問題（１）

2016年2月24日

通信制 一ツ葉高校千葉キャンパスの夏目です。
先日「2020年の大学入試問題」という本を読みました。この本は、今の中学一年生が大学受験をする2020年に大学入試形式が大きく変更されること、その新形式受験で合格するための勉強法について書かれていました。

正直に言って、この本に期待したほど具体的な説明があるわけではありませんでした。これは著者の力量不足ではなく、文科省が未だ新入試形式の具体的なあり方を説明していないからです。ただ大きく変わることが示唆されて入るけれど、具体的にどう変わるかについては（文科省の担当者を含めて）誰もわからないのが現状です。そうした中、限られた情報を上手くまとめ、今後の入試問題の傾向を大胆に予想した好著と言えそうです。

この本によれば、新入試形式を導入することにより、文科省は現行の知識偏重型入試から思考力・創造力重視の入試へと大きく舵を切るつもりのようです。今後の日本経済が繁栄し続けるには、ハイテク産業で活躍できる独創性の高い人材が必須です。そうした人材の育成・選抜をするには、この新形式は非常に効果的であり、文科省の意図も理解できます。