自分で法則に気付く(3)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの石野です。
さて前置きが長くなりました。
まずは和歌の中から掛詞を見つけよう!
ということで、授業で古今和歌集をはじめとするいくつかの和歌を例示して
掛詞を探してもらいました。
最初は少々見つけるのに時間がかかりましたが、
問題が進んでいくにつれて徐々にコツがつかめてきた模様。
そこで一人の生徒から質問が。
「掛詞って、まずひらがなになっているところから探せばいいの?」
確かにその通り。
秋の野に人まつ虫の声すなり
ここで「まつ」が待つと松虫の意味がかかっていることは明らかなのですが、
「待つ」と表記してしまうと意味が限定されてしまいます。
全てとまでは言えませんが、
実際に掛詞の多くがひらがなで表記されているのは事実です。
そして大事なのは、その「法則」に生徒が自分で気付いてくれたこと。
先生に教えてもらった勉強法や暗記法ももちろん大事です。
でも、自分で気がついた法則は容易には忘れませんし、
仮にその仮説が間違っていたとしても、次の思考への大事なステップとなります。
受験勉強で大量の知識を得ることとともに、
様々な事実の関係性にまで思いが及んでくれるのは教師冥利に尽きます。
生徒の質問のおかげで、とても良い気分で夏休みに入れそうです。
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