入試改革(2)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
2020年から大学入試が大きく変わります。その変更内容の要点は前回のブログで説明しました。今回はこの改革がなぜ行われなければならないのか、私なりに説明しようと思います。
1)受験時の必要暗記量が大きすぎて、大学生が頭でっかちになってしまった
難関大学の入試は、ここ30年間ほど年々難しくなっています。例えば、日本史の暗記事項は20年前の2000項目から現在の4000項目へと倍増したと言われています。日本史ほど極端でないにしても、他科目においても同様の傾向にあります。この難化の最大の原因は、受験生の平均学力レベルが大幅に向上したことにあります。受験生のレベルが上がったとしても受け入れ可能な入学生数は変わりませんので、必然的に入試テストはを難化したわけです。
受験生の学力が向上した原因の一つは、私立中高一貫校の増加です。有名私立中学に入るには、小学4年ごろから激しい受験勉強を経なくてはなりません。そして中学に入ってから高校を卒業するまでの6年間も、宿題だらけで勉強に追いまくられる日々を送ることになります。こうした「受験エリート製造工場」である中高一貫校が増加したことで、「受験エリート」の数も当然増大し、(難関大学の数は増えていませんから)入試レベルは高度化していったのです。
以前より高度な学力をもつ「受験エリート」の増大は、大学にとっては歓迎すべき現象のはずでしたが、実際にはそうはなりませんでした。大学での勉強には(高校時代の勉強には必要とされていない)自発性や創造性が必要となるのですが、「受験エリート」にはそうした要素がことさら欠けていたからです。8歳から18歳までの10年間を勉強のみに費やしてきた「受験エリート」には、自発性や創造性の源である「遊び体験」や「様々な人生経験」を積む時間はほとんどないのだから、無理もありません。
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