学ぶこと、そして遠くに住む友達(2)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
最近、安冨歩氏の「生きるための論語」を読みました。その中で、安冨氏は上記文章を以下のように意訳しています。
「何かを学んで、それがあるときハタと理解できて、しっかりと身につくことは、喜びではないか。その喜びとは、遠くに住む友人が突然遊びに来てくれた時の喜びに似ている」
安冨氏によれば、学習自体が喜びなのではなくて、学(新しい知識を吸収すること)から習(知識が身体化されること)への転換がなされた時に「喜び」が生じるのです。そしてこの転換はいつどこで生じるか予想がつかない点で、遠くに住む友達の突然の訪問と共通する、と彼は言うのです。
クロールの練習を例にあげましょう。小学生がクロールを習得するために、手の動き、足の動き、息継ぎの仕方を学びます。彼らはコーチから授けられた知識を頭で反芻しながら、練習を続けますが、なかなか上手になりません。しかしある日、なにかがカチッとハマったような感覚が生じて、手の動きと足の動きと息継ぎの仕方が上手く連動し始め、クロールが急にできるようになります。
頭に入れた知識(学)が、身体化して(習)へと転換した瞬間です。そしてこの瞬間にはとても大きな喜びが生じます。ただし、ものの二三日でクロールができてしまう子もいれば、半年がんばってもできない子もいます。いつこの転換が生じるのか、誰も予想ができません。
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