「その時歴史は動いたのかも…環境適応力① (後篇)」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
(つづき)
その一つが障子堀です。
城の外と中を隔てる「堀」のなかは普通は水が入っている水堀か、
がらがらの空堀を想像するでしょう。
しかし、北条氏はこの空堀の中に障子の桟のような、
でもちょっといびつに曲がった畦道を走らせます。
多くの攻め手が堀に渡した梯子などの上をヨタヨタ渡るより、
地に足付けて畦道を駆け抜ける方を選びます。
しかし、まっすぐでないため城壁に側面をさらしたり、背面をさらすような格好になるわけです。
そうするともう、そこに矢や銃弾が降り注ぎます。
もしそれにビビって足を滑らせたら、さあ大変。
蟻地獄のような深く小さいマスの中にずるずると落ちていってしまいます。
広い堀が確保できない、高い石垣を築く材料がない、近くに川もない。
そんな時でも、北条流の障子堀なら敵を誘いこんで倒すことが出来るのです。
自分の不利を、相手の心理さえ利用して有利に変える、
適応能力云々以上に非常にしたたかな戦術です。
みなさんも、ぜひぜひ強くしなやかでしたたかなくらいがっつり生きてくださいね。
ではでは、みなさんの健康をお祈りしている今日この頃です。
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