古きを温ねて…パート2
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 工藤
続きになります。
しかし、絶対王政には、お金がかかりました。
常備軍という兵隊を用意するにも莫大なお金がかかります。
その費用は…というと、農民の年貢では補いきれないものでした。
そこで登場するのが、商人、貿易の保護でした。
たくさんお金を稼ごう!という目的ですが、これがいわゆる重商主義と呼ばれるものです。
これにより、商業はさらに発達し、問屋制家内工業へ発展します。
この仕組みは、商業資本家が、手工業者へ道具を与えて貿易用品を作るというものです。
さて、これって、現代の資本主義(雇われる側と雇う側の二極化)に似てませんか?
そう、現代資本主義の成立はここにあったのです。
歴史(今回は経済史)の回顧は、
時として現代社会の諸問題の解決への糸口を見つけてくれるものです。
歴史って学んで何か意味あるの?と声高に聞こえてきそうな最近ですが、
出口の見えない現代だからこそ、歴史の謎を解き明かしてみたり、
ルーツをたどってみる試みが大切なのかもしれません。
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