「その時歴史は動いたのかも…犬の門とブーメラン(後編)」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
(つづき)
霊王が場内から呼びかけます。
「晏子よ。そなたは小柄な体に大きな徳を備えたご仁と聞く。ささ、その門から入られよ。」
凍りつく一行。晏嬰はその全身から朗々と声を発して応えます。
「楚王よ、これは見るからに犬の門。人が使うべき門ではありませぬ。
もし、楚の国が犬の特使を迎え入れる犬の国なら、喜んで参りましょう。」
もし晏嬰をくぐらせれば晏嬰らは犬の国の特使となり、
それを迎え入れる楚も犬の国ということになります。
霊王は、苦虫をつぶしたような顔で叫びました。
「わが国も、斉の国もともに人の国である!人の門から入られよっ!」
さあ、霊王も悪戯が過ぎましたが、ここまで速やかにそして鮮やかにではなくても、
人を貶めるようなことをすると、必ずそれが自分に突き刺さるように帰って来るというのは、
紀元前何千年も前からの理のようです。
みんなに優しくしないなあと考える今日この頃です。
———————————————————————————–
千葉キャンパスでは随時学校見学・授業体験を受け付けています。
転学をご検討の皆様。気軽にご連絡ください。
一ツ葉高校千葉キャンパス
TEL: 043-305-5780 FAX: 043-305-5782
———————————————————————————–
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本