「明六つの鐘を聞く」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
みなさん、こんにちは。
最近微妙に雨の降る機会が増えてきているような気がする今日この頃ですが、
五月雨の季節というやつですかねえ。
みなさんのお部屋は綺麗ですか?
これからの季節は、招かれざる虫さんたちには良い季節なので、清潔を保ちましょうね。
さて、今朝は歳のせいか随分と早い時間に起きてしまいました。
まだまだ時間があったので寝ようとしましたが、中々目が重くなりません。
そこで、久しぶりに近所をぶらりと散歩してみました。
朝露に濡れる野の草のきらめきや、
朝の街を優雅に見下ろしながら翼を広げる燕の滑空などを見ていると、
四季の移ろいを感じます。
また、早起きのご褒美は視覚的なものだけではありませんでした。
遠くの方から「ゴーン・・・ゴーン」と低く優しく落ち着いた音が響いてきます。
ああ、お寺の朝の鐘の音かと。
朝のお勤めの前に鳴らしているものでしょうか。
ふと時計を見ると、朝の六時。
なるほど、明六つの鐘というやつです。
今朝私が目に収めたもの、耳に届いたもの、すべてが淡く優しいものであったような気がします。みなさんもご存知の洛中洛外図などを始めとする屏風絵などにも、
殆どといっていいほど雲や霞が描かれています。
ビビッドな表現をダイレクトにぶつけるのではない、
優しさとももどかしさともとれる日本人の精神風土を反映しているものでしょう。
とかく正直や素直という名を借りた思いやりのない言動が横行する世の中ですが、
一歩立ち止まる、ちょっと俯瞰して見る、少しだけ柔らかい表現にする・・・
気配りと思いやりのある人間に生徒の皆さんと育って生きたと考える今日このごろです。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本