立川キャンパス ブログ

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  1. 食欲の秋に思うこと

    こんにちは!松下です。

    もともとお米は好きなのですが、最近やけにおいしいなあと思っていたら新米を食べていました。お米を食べていると「日本人に生まれてよかった」っていつも思います。毎日食べても飽きないってすごいですよね。でも、こんなふうに毎日当たり前に食べているお米がどのように作られているのかを知っているでしょうか?東京に住んでいると田んぼを見る機会すらもほとんどないかもしれません。

    お米ができるまでにはおよそ半年くらいかかります。まずは苗を育てて、4~5月くらいに田植えをします。5月に熊本でスクーリングがあった年は、生徒たちが田植えを体験していました。私は農学部出身ということもあり何度か田植えを経験していますが、何度やってもあの生ぬるい泥の中に足を入れる瞬間には何とも言えない気持ちになります。しかも尻もちをついたら最後なので、転ばないように常に気を張っていなければなりません。でも、慣れてくるとすごく楽しいんですよ。

    田植えが終わればあとは収穫まで待つだけ・・・と思ったらそうではありません。田んぼに入れる水の量を調節したり、肥料を与えたりします。病気や害虫にも注意が必要です。順調に成長しているかずっと見守っていなければならないわけですね。毎日の天気も気がかりです。農業は自然が相手なのでどうしても人間の力が及ばないことはありますが、台風などでせっかく育った稲が被害を受けているのを見るととても胸が痛みます。

    9~10月になるといよいよ稲刈りのシーズンです。この頃の田んぼは黄金色でとても綺麗ですよね。実る前の青い稲とはまた違った美しさがあって素敵です。稲刈りは手で行う場合は鎌を使います。これも私は経験したことがありますが、結構難しいんですよ。稲の束を掴んで一気にざくっと鎌を入れるのですが、慣れないと一気に刈ることができなかったりします。それに鎌は刃物なので取り扱いも慎重にしなければいけません。刈り取った稲は脱穀や乾燥を経て精米され、やっと食べることができるようになるわけですね。

    このように、毎日当たり前に食べているお米ができるまでには長い時間と手間がかかっています。現在は田植えや稲刈り、乾燥などは機械化されていますが、先ほども述べたように、自然が相手なので毎年同じように作物が育つとは限りません。これはお米に限った話ではないですが、何かを食べるときにはいつも感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。

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