スクールブログ

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  1. 親子で考える「自己表現力」の育て方 ~夏休みだからこそ育てたい、子どもが自分の思いを伝える力~

    夏休みに入り、お子さまと一緒に過ごす時間が増えたご家庭も多いのではないでしょうか。

    学校がある期間は、朝の準備や登校、授業、宿題などに追われ、親子でゆっくり話す時間を取りにくいこともあります。

    しかし、少し時間に余裕ができる夏休みは、お子さまの今の気持ちや将来について、

    あらためて考えることのできる時期でもあります。

    「最近、学校のことをあまり話してくれない」

    「何を考えているのか分からない」

    「自分の意見をもっと言えるようになってほしい」

    このように感じている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

    今回は、子どもたちが自分の考えや気持ちを伝えるために必要な「自己表現力」について、ご家庭でできることも含めて考えてみたいと思います。


    自己表現力とは、上手に話すことではありません

     

    「自己表現力」と聞くと、

    ・人前で堂々と発表する

    ・分かりやすく説明する

    ・自分の意見をはっきり言う

    といった姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。

    もちろん、それらも自己表現の一つです。

    しかし、本当に大切なのは、話し方の上手さではありません。

    自己表現力とは、

    自分が何を感じ、何を考えているのかに気づき、それを自分なりの方法で相手に伝える力

    です。

    例えば、

    「今日は少し疲れている」

    「本当は不安だった」

    「これはやってみたい」

    「今は一人でいたい」

    こうした気持ちを言葉にすることも、大切な自己表現です。

    すぐに長い説明ができなくても構いません。

    まずは、自分の気持ちに気づき、少しずつ表せるようになることが第一歩です。


    「何でも話して」と言われても、話せないことがあります

     

    保護者の方が心配して、

    「何かあったら何でも話してね」

    と声をかけることがあります。

    しかし、子どもにとっては、

    「何をどこから話せばよいか分からない」

    「自分でも気持ちが整理できていない」

    「話したら心配をかけるかもしれない」

    「否定されたらどうしよう」

    と感じることもあります。

    話したくないのではなく、どう表現すればよいのか分からない場合もあるのです。

    特に、不登校や学校生活でのつまずきを経験した子どもの中には、自分の気持ちを言葉にすることに慎重になっている場合があります。

    そのようなときに、

    「どうして話してくれないの?」

    「ちゃんと言わないと分からないよ」

    と問い詰めてしまうと、かえって言葉が出にくくなってしまうことがあります。

    自己表現力を育てるために必要なのは、すぐに答えを求めることではなく、

    安心して話せる関係と、話しても大丈夫だと思える経験です。

     


    家庭でできること① 答えやすい聞き方をする

     

    自己表現力は、短期間で急に身につくものではありません。

    昨日まで話せなかった子どもが、次の日か

    「今日はどうだった?」

    と聞いても、

    「普通」「別に」

    としか返ってこないことがあります。

    これは、子どもが話したくないとは限りません。

    質問が広すぎて、何を答えればよいのか分からないこともあります。

    そのようなときは、少し答えやすい聞き方に変えてみる方法があります。

    例えば、

    ・今日、一番楽だったことは何?

    ・今日、少し疲れたことはあった?

    ・お昼は何を食べた?

    ・今週やってみたいことはある?

    ・今日の気分を天気で表すとしたら?

    このように、範囲を少し狭めたり、正解のない質問をしたりすると、話し始めるきっかけになることがあります。

    大切なのは、たくさん話させることではありません。

    子どもが一言でも答えたら、その言葉を受け止めることです。


    家庭でできること② すぐに評価や助言をしない

     

    子どもが自分の気持ちを話したとき、保護者としては何とか解決してあげたいと思うものです。

    しかし、

    「それはあなたにも悪いところがあったんじゃない?」

    「もっとこうすればよかったのに」

    「そんなことで悩まなくても大丈夫」

    とすぐに評価や助言をすると、子どもは

    「話しても分かってもらえない」

    と感じてしまうことがあります。

    まずは、

    「そう感じたんだね」

    「それは大変だったね」

    「話してくれてありがとう」

    と、子どもの言葉をそのまま受け止めることが大切です。

    保護者が同じ意見になる必要はありません。

    最初に必要なのは、正しい答えを与えることではなく、

    自分の気持ちを話しても大丈夫だった

    という経験です。

    この安心感が、次の言葉を引き出します。


    家庭でできること③ 保護者自身の気持ちも言葉にする

     

    子どもに自己表現を求めるだけでなく、保護者自身が気持ちを言葉にすることも大切です。

    例えば、

    「今日は仕事で少し緊張したけれど、終わってほっとしたよ」

    「その話を聞いて、私は少し心配になった」

    「手伝ってくれてうれしかった。ありがとう」

    このように、自分の気持ちを落ち着いて伝える姿を見せることで、子どもは

    「気持ちは言葉にしてよいものなんだ」

    と少しずつ学んでいきます。

    大人でも、自分の気持ちを言葉にするのは簡単ではありません。

    だからこそ、親子で少しずつ練習していくという考え方でよいのではないでしょうか。


    家庭でできること④ 言葉以外の表現も認める

     

    自己表現は、会話だけではありません。

    ・絵を描く

    ・音楽を聴く

    ・好きな作品について話す

    ・日記を書く

    ・写真を撮る

    ・服装を選ぶ

    ・声や表情で気持ちを表す

    こうしたことも、すべて自分を表現する方法です。

    話すことが苦手な子どもでも、好きなことについてなら自然に話せる場合があります。

    「この作品のどこが好き?」

    「このキャラクターはどんな気持ちだったんだろうね?」

    と聞くことで、自分の感情や考えを表しやすくなることもあります。

    まずは、その子が表現しやすい方法を見つけることが大切です。


    家庭でできること⑤ 小さな変化を認める

     

    自己表現力は、短期間で急に身につくものではありません。

    昨日まで話せなかった子どもが、次の日から急に人前で発表できるようになるわけではありません。

    しかし、

    ・自分から挨拶ができた

    ・「今日は疲れた」と言えた

    ・好きなことについて少し話せた

    ・嫌なことを「嫌だ」と伝えられた

    ・分からないことを質問できた

    こうした変化は、すべて大切な成長です。

    大人から見ると小さなことでも、本人にとっては勇気が必要だったかもしれません。

    結果だけではなく、言葉にしようとしたことや、伝えようとしたことを認めることで、

    「また話してみよう」

    という気持ちにつながります。


    子どもの話す力は、安心できる場所で育ちます

     

    自己表現力を育てるために必要なのは、

    「もっとはっきり話しなさい」

    「自分の意見を言いなさい」

    と求めることだけではありません。

    まず必要なのは、

    ・否定されない

    ・笑われない

    ・間違えても大丈夫

    ・自分のペースで話せる

    という安心感です。

    子どもは、安心できる場所で少しずつ言葉を増やしていきます。

    そして、

    「自分の話を聞いてもらえた」

    「自分の気持ちが伝わった」

    という経験を重ねることで、自信を育てていきます。


    一ツ葉高校が大切にしているソーシャルスキル

     

    一ツ葉高校では、学力だけではなく、ソーシャルスキルを教育の柱の一つとしています。

    ソーシャルスキルとは、

    ・自分の気持ちを伝える力

    ・相手の話を聴く力

    ・人と関わる力

    ・相手の立場を考える力

    ・協力して行動する力

    など、社会の中で自分らしく生きていくために必要な力です。

    高校卒業後、大学や専門学校へ進学しても、就職しても、人との関わりは続いていきます。

    だからこそ一ツ葉高校では、高校生活の中で、学力とともにこうした力を少しずつ育てることが大切だと考えています。


    「伝わる声と表現コース」で自己表現を実践的に学ぶ

     

    2026年9月14日、一ツ葉高校では、声優・野島裕史さんを講師に迎えた「伝わる声と表現コース」を開講します。

    このコースは、声優を養成するためのコースではありません。

    一ツ葉高校が大切にしているソーシャルスキルの中でも、特に

    「自己表現力」と「伝える力」

    を、声を使った活動を通して実践的に学ぶためのコースです。

    台本を読むことや、声の大きさ、速さ、間の取り方、感情の表し方などを学びながら、

    ・自分の声を知る

    ・自分なりに表現する

    ・相手に伝わる喜びを知る

    ・人前で声を出す自信を育てる

    ことを目指します。

    話すことが得意な生徒だけのコースではありません。

    人前で話すことに不安がある生徒、自分の気持ちを言葉にすることが苦手な生徒にも、一歩ずつ挑戦してほしいと考えています。


    今週8月7日(金)、野島裕史さんによるオンライン説明会を開催します

     

    「伝わる声と表現コースについて、もう少し詳しく知りたい」

    「声優を目指していなくても参加できるの?」

    「話すことが苦手な子どもでも大丈夫?」

    「実際にはどのような授業を行うの?」

    そのような疑問をお持ちの生徒・保護者の皆さまへ向けて、今週8月7日にオンライン説明会を開催します。

    説明会では、講師を務める野島裕史さんご本人から、

    ・声を使って表現することの楽しさ

    ・コースでどのようなことを学ぶのか

    ・生徒たちにどのような力を身につけてほしいのか

    についてお話しいただきます。

    さらに、参加者からの質問に野島さんが直接お答えする質疑応答の時間も予定しています。

    「子どもに合うコースなのかを知りたい」

    「まずは野島さんのお話を聞いてみたい」

    という保護者の皆さまも、ぜひご参加ください。

    声や表現に興味のある生徒はもちろん、声優を目指していない生徒や、人前で話すことに不安を感じている生徒にも、コースの楽しさを知っていただける機会です。

     

    「伝わる声と表現コース」の詳細はこちら

    2026年9月14日開講の「伝わる声と表現コース」について、コース内容や講師紹介などを掲載しています。

    伝わる声と表現コース 特設ページ
    https://www.hitotsuba.ed.jp/course/option_course/voice/

    次回予告

    8月7日オンライン説明会開催!

    野島裕史さんに直接質問できるチャンスです

    次回は、開催直前となるオンライン説明会の内容や、参加前に知っておきたいポイントをご紹介します。

     

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