人工知能って何だろう(その1)
通信制高校 一ツ葉高校福岡キャンパス 井上です。
こんにちは皆さん!
一ツ葉高校福岡キャンパスの毎週木曜1時間目は、英会話の時間です。
19歳のスウェーデン人学生Jacob君(ジェイコブと発音しますが、聖書に登場するユダヤ人の祖先ヤコブと同名)と私が、皆さんが楽しい英会話の時間を過ごせるようにと心がけています。みなさん、ぜひご参加ください。Let’s enjoy English!
前回、Time flies like an arrowを「光陰矢の如し」と訳さずに「時蠅は矢を好む」と、初期のコンピュータは訳したというエピソードを紹介しました。
英語翻訳という人間しかできないと思われていたことをコンピュータにやらせようということから、人工知能が注目されだしたということもできます。
コンピュータ会社で最も有名なのは、なんといってもアメリカのIBM(アイ・ビー・エム)です。
IBM(International Business Mashines)は日本語に訳すれば、「国際ビジネス機器社」でしょうか。
大型コンピュータといえば、IBMでした。
1960年代には世界のコンピューター業界で「IBMと7人の小人」と呼ばれるほどの最大のシェアを誇りました。日本でも、富士通、東芝、日立、日本電気などの電気メーカーが、独占企業IBMに対抗して、大型コンピュータ開発競争に参入しますが、とても巨人IBMに勝てなかった歴史があります。
ところが、1980年頃、コンピュータの世界に、とてつもない大変革が起こります。それまでの冷房を利かせたビルの、1フロアに占有していたコンピュータの心臓部-中央処理装置(CPU)が、なんと米粒大のマイクロプロセッサと呼ばれるICチップになってしまったことです。
皆さんが使うスマホにもCPUチップが組み込んであります。これがなんと、昔の大型コンピュータと比べると、数千倍から数万倍の計算速度なのです。
英語の世界では、コンピューターのニックネームをHAL(ハル)と呼ぶことがしばしばあります。最も有名なのはSF映画の「2010年宇宙の旅」などに登場するHAL9000です。(写真はHAL9000のカメラアイ)
なぜHALなのかって、それはアルファベットのIBMのそれぞれの文字の前にHALがあるからです。H-I、A-B、L-Mという英語の言葉遊びの一つです。
このHAL9000君はなかなか芸達者で、宇宙船の艦長やクルーと会話をします。時にはオニ(鬼)であったりホトケ(仏)であったりします。まるで、人間以上に人間です。そして、人工知能の代表でもあります。
So much for today!本日はこれまで、次回ご期待ください。
通信制高校 一ツ葉高校福岡キャンパス 井上