揺れるものについて科学してみよう
通信制高校 一ツ葉高校福岡キャンパス 井上です。
皆さん、こんにちは。
3月11日(金)です。2011年には東日本大震災が起こりました。
今日は、揺れについて科学してみることにします。
NHKの時報を聴いたことがあるでしょう。
「ピッ・ピッ・ピッ・ポーン」というよく耳にする音です。音は揺れる(振動)から音なのです。
楽器でいうと「ラ」の音で、「ピッ・ピッ・ピッ」が440ヘルツの「ラ」、「ポーン」が880ヘルツで1オクターブ高い「ラ」の音です。
音の周波数を測る器具などなかったずっと大昔、ご先祖様はドレミの諧調を決めたわけです。そして、一秒間にちょうど440回振動する音をラの音にしました。また、表のように、ラ以外の音は不思議と整数値じゃないのです。
オクターブ3 | オクターブ4 | |||||
C | ド | 261.62 | C | ド | 523.25 | |
C# | ド# | 277.18 | C# | ド# | 554.36 | |
D | レ | 293.66 | D | レ | 587.32 | |
D | レ# | 311.12 | D# | レ# | 622.25 | |
E | ミ | 329.62 | E | ミ | 659.25 | |
F | ファ | 349.22 | F | ファ | 698.45 | |
F# | ファ# | 369.99 | F# | ファ# | 739.98 | |
G | ソ | 391.99 | G | ソ | 783.99 | |
G# | ソ# | 415.3 | G# | ソ# | 830.6 | |
A | ラ | 440 | A | ラ | 880 | |
A# | ラ# | 466.16 | A# | ラ# | 932.32 | |
B | シ | 493.88 | B | シ | 987.76 |
このオクターブを基準に、ピアノの鍵盤も、ギターや、トランペット等、いろいろな楽器を創り、五線譜にメロディーを記します。音楽が生活を豊かにしてくれる。・・・人間ってすばらしいですね。
オクターブごとに音の周波数は2倍、4倍、8倍と倍々で増えていきます。でも、人の耳は、音をピアノの鍵盤のように、110・220・330・440・・と数学でいう一次関数的な増加だと思いがちですが、そうではありません。
音の強さを表すdB(デシベル)という単位がありますが、人が倍の大きさの音と感じているのは実は10の倍々のエネルギーなのです。
地震の強さを表すM(マグニチュード)も値が1増えると32の倍々エネルギーとなります。
2005の福岡西方沖地震がM7ですから、2011の東日本大震災M9は福岡の地震の32×32=1024で、なんと約1000倍!のものすごさだったということになります。
ジジイになって、私も、一日、ひと月、一年がだんだん短く感じています。
本当はこんなふうに、倍々で時間が速く行き過ぎているのかもしれません。(これをデシベルにかけて、ジジベルとでもしましょうか?、、汗)
生徒さんたちの青春期は、時計がゆっくり進みます。若い分いろいろなことができますよ。
最後に、Time flies like an arrow!
ちなみに、初期のころのコンピューターは、「時蠅は矢を好む」と訳しました。
通信制高校 一ツ葉高校福岡キャンパス 井上