さくら、さくら
通信制 一ツ葉高校 福岡キャンパス 宮原です。
温かくなってきて、桜の開花が各地で発表されています。
私の家のすぐ近くの桜の木はすでに満開ですが…。今日の雨で散ってしまいそうですね。
桜といえば。今日は、大学進学コースの授業で、桜のお話を読みました。
「宇治拾遺物語」第一巻第十三話。あらすじは↓↓
『見事に咲いた桜の花が風で散っているのを見て子供が泣いていました。それを見たお坊さんが「桜というものははかないものだから、すぐに散ってしまうものなのだよ」と慰めました。すると、子供は「桜が散るのははどうしようもないことだから、構いません。父が作った麦の花が散って実らなくなるのが残念なのです。」と答えました。』
というものです。
そして、お話の最後は『うたてしやな』(=がっかりしたことよ)で結ばれています。
では、何が「うたてし」なのでしょう??
麦が散って実らないこと?桜が散るのを止められないこと?麦が実らないことぐらいで子供が大げさに泣いていること?
選択肢もそれっぽくて、みんな迷ったようでした。
正解は「子供が風流な心を持っていると感心したことが、お坊さんの思い違いだったこと」です。
古文の世界では「風流な心=教養がある、品がある」という認識がなされます。泣いているのが大人ではなく子供というところがポイントでしょうか。
「自分が子供の頃を思い返して桜が散っているのを見て泣いたことある?」と尋ねると、みんなすぐに正解を選べました。
私も子供の頃は風で桜の花びらが舞うのを見て「わーい!きれい~」とはしゃいでいたように思います^^
広い世界には桜の散る様子を見て涙を流す感受性豊かなお子さんも居らっしゃるのでしょうが。
風流な心、持ちたいですね。
明日、明後日はお天気も回復しそうです。来週辺りお花見ができるといいですね。
大学進学コースの春期授業は今週までです。みなさん遅刻しないように登校しましょうね!
通信制 一ツ葉高校 福岡キャンパス 宮原